老いと孤独と

今日も今日とて、仕事帰りに一人夕食を取ろうと蕎麦屋へ。
セルフサービス形式の店で、そばと天ぷらを頼んで着席。
しようとしたら、椅子がぐらついていたのとなぜか体重が
後ろに行ってしまったので
いきなりイスから転げ落ちる四十路。
踏ん張ろうにも踏ん張れず、転ぶ瞬間「え、何でここで転ぶ?!」
と自分でも驚愕しながら尻餅をつく。
斜め前に居たカップルに「え、マジで?」と呟かれ
たまたま近くに居た女性店員さんに「大丈夫ですかと?」とドン引きされた表情で聞かれ
「す、すびばせん」と焦り、どもりながら謝罪する四十路。
何で椅子座るだけで転ぶんだと。しかも、巨体ババアが。
逃げ帰りたかったけれど、目の前には夕食が。


何事もなかったかのように食べ始めたけれど、半分ほど席が埋まった店内で
どれだけ見られていたか、羞恥で顔を上げられずに確認できず。
気のせいか、先ほどまで喋りつくしていたカップルの口数も少なく。
「私もマジドン引き―」とカップルに同意を求めることもできず
俯いて、早く出たいとそばを必死に食べるおばさん・・・
そうして、夕食を口に頬張っているうちに、何だか何もない所で転んだショックと
「あぁ、私はこういう時に、
笑ったり慰めてくれる友達もいないんだな」
と改めて自覚したら泣きたくなりまして、そばの味も分からなくなる。
本当に何もしないままおばさんになったなーと。


今からでも自分の行動次第で友達もできるし、体も鍛えられるけれど
今の私のままではやはり若いころと同じ行動はできない。
老いと独り身の寂しさに怖さを感じてしまった。
若さは無償の宝物です(定期呟き)