がりがり君の奇跡

実際自分は醜悪なのだけど、こんな自分だからと
思春期の頃に人と壁を作って今に至ります。
自分に対しても周りに対しても偏見のようで嫌だし
色々な自分のダメなところをこのせいにしたくないので
気にしたくなかったけれど、未だに続いている。
同性でも、ふざけて近づいたり相手に触るのができないのは
相手に不快な思いをさせてしまうとずっと思っていました。


先日の、仕事中。
事務所に四人。
私、Aさん、Bさん、Cさん。
Aさんはごくたまーに私に話しかけてくれる40代男性。
Bさん、私の隣に座りつつ仕事の事以外話さない
40代男性。社内ではよく話す人で有名らしい…
Cさん、リア充羨ましい。常にスマホをいじっている30代男性。
と、一人以外そう私が馴染んでないメンバーで
仕事をしていたのですが、差し入れを頂いた。
アイスなのですぐ食べることに。
4本の中に噂のがりがり君 ナポリタン味が。
誰が食べると若干ざわつき、一番後輩のCさんが。
皆でちょっと盛り上がり、私もひきつった笑顔を浮かべて
会話に入っていた、と思う。
Cさん、第一声「わうーこれはない」と、苦味をつぶした顔に。
それを聞いて、Bさんが「一口」と。
Bさんもあり得ない顔をし、Aさんにがりがり君が渡る。
もちろん、私は「一口」なんて言えないので
空回りな相槌を打ちながら自分のアイスを食べる。
Aさんも苦笑し、Cさんに戻す・・・と思いきや、
私に「はい、どうぞ」と。


えーーーーー??!!


固まる私。私か?!何故??とちょっとした混乱。
自慢じゃないが、異性には特にきもい、近づくなとかも
言われたことある私に?
しかもCさんはイケメン(天敵)


本当に自然な流れできたがりがり君に、
「え、良いんですか?」
と聞く私。Aさんは気にしないが他の人は…と
ちらっと見ても、特に嫌な顔をしていない。
「記念に」と、Aさん。
強張る笑顔でがりがり君をうけとる、私。
しっかり一口食べ、Aさんに返し、Cさんに。
天敵イケメンも特に嫌な顔をせず
「これはやばい」と笑いながら食べきるCさん。
私も一口食べたのに…あれ、大丈夫なの?
もちろん皆はその後普通に仕事に戻りましたが
私は衝撃的すぎて、暫く茫然。
私の触ったものは相手に失礼という、がっちり固まった
絶対的な考えが崩れた。
かと言って、直ぐにポジティブになれるわけでもないけど
少しだけネガティブな思考が和らいだような。
私と普通に接してくれる人もいるのだと。
がりがり君、ありがとう!



ちなみに、がりがり君はケチャップな感じで
絶対自分では買わないな(失礼)


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